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本イベントを主催する株式会社サエキジャパン(以下、サエキジャパン)は、2030年までに300店舗を展開する「世界一のクリスマスアドベント」を目指しています。これまで、代表自身の直感や熱意を原動力にイベントを成長させてきた同社が、さらなる飛躍に向けた次なる一手としてクリスマスアドベントの経済インパクトやソーシャルインパクトなどの「客観的なデータ分析」の導入を決断されました。
今回、aiESGの分析サービスを導入いただいた背景や、可視化された経済効果・社会的価値に対する受け止め、そして今後の展望について、サエキジャパンの佐伯社長にお話を伺いました。

■クライアント紹介

社名:株式会社サエキジャパン
事業内容:イベントの企画及び運営 他
HP:https://www.saekijapan.jp/
■プロジェクト概要と分析手法について

1. プロジェクトの背景と目的
2013年の開始から12年目を迎えた福岡の「クリスマスアドベント」は、2024年シーズンに動員数1,156万人(前年比 +44%)、出店数156店舗を記録し、過去最高規模へと成長を遂げられています。「2030年に300店舗(世界最多)」というさらなる高みを目指す中で、本プロジェクトは、イベントが地域に与える経済的・社会的な影響を定量的・定性的に可視化し、データ駆動型の次期戦略を策定することを目的に実施されました。
2. 採用された4つの多角的分析手法
aiESGは、「モバイル位置情報」と「アンケート調査」のデータを組み合わせ、4つの視点でクロス分析を実施しました。
■「直感」から「データ」へ。2030年「世界一」に向けた課題
—今回、aiESGのサービスを導入される背景として、客観的なデータを必要とされたきっかけをお聞かせください。
2013年から福岡でクリスマスアドベントを開催してきましたが、基本的には私自身の気持ちや直感、周りの声を判断材料にイベントをつくり上げてきました。しかし、2030年までの実現を目指している「世界一のクリスマスアドベント(300店舗出店)」に向けて、自分たちが真剣にデータと向き合う必要があると感じたのです。
さらなる成長に向けて、イベントがもたらす経済効果や、お客様がどのようなことを望んでいるのかを知るためのヒントを得たいと考え、aiESG社に分析をお願いしました。
■目に見えない価値と、80億円以上の経済効果を可視化
—今回の分析では、2025年シーズンのイベント会場における直接的な経済効果が約49.3億円、波及効果も含めると下限値でも80億円以上の経済効果になるという結果が出ました。また、会場で何も買わずにいる「消費額0円」の方々であっても、中程度の支出者より社会的交流やコミュニティへの帰属感を強く感じているという結果が出ています。このような分析結果をご覧になっていかがでしたか?
「やっぱりな」という感想が大きかったですね。自分たちが感覚として持っていたことと、データによる客観的な数字とで、共通認識が確認できたのは良かった点です。一方、「消費を目的としない訪問・滞在の方」が社会的交流やコミュニティへの帰属感を強く感じられているのは意外でしたね。その良さを失わずにどうしたらさらなる消費に繋がるのかという点は議論の余地があると思います。
今回可視化された見えない価値やイベントの経済効果といった数値化されたデータは、協賛を募るための資料や、新しい街での営業活動において非常に役立つと感じています。例えば、新しい街で新たにクリスマスアドベントをやりたいと言っても、すぐには理解されにくい部分があります。そうした中で、「福岡ではこれだけ貢献が明らかになっていて、社会を動かす力が僕たちにあるんだ」ということを客観的な数値で示し、応援してくださる方を増やしていきたいですね。

■ 分析結果をどう生かすか。「データのマネジメント」への期待
—分析では、来場者の7割を地元のリピーター様が占めるからこそ、アトラクションの刷新が必要といった改善点も見えました。今後の事業推進で、どのようなお取り組みをお考えでしょうか?
私たちが日頃からなんとなく課題に感じていたことが、データを見たことで確信に変わりました。
前提として皆様にご理解いただきたいのは、一つの会場をつくるのってとても大変なんです。その会場を来年は全く違うものに変えようというのは、通常の会場をつくるよりも多くのコストやリソースが必要になり厳しいのです。ハードなブラッシュアップは難しいものの、一昨年からのプロジェクションマッピングや昨年からのサーカスなど、他のクリスマスアドベントにはないような、ソフト面で魅力的な新しいコンテンツをたくさんつくっていきたいと考えています。
毎年1回で満足される方が3回、昨年3回来た人が10回行きたくなるような、そして福岡のみならず九州、日本中、さらには世界中から来たいと思っていただけるようなものをつくっていきたいです。
—「リピーター様が多い=福岡の冬の風物詩」であることの証明になった一方、長く愛されるイベントづくりの難しさを分析の立場でも感じました。今後、aiESGの分析に対して期待されることはありますか?
分析結果の「使い方」や「データのマネジメント」まで教えてほしいと期待しています。 レポートを出していただくだけではなく、「これをどう生かせばさらなる成長に繋がるのか」といったヒントまで教えていただけると、我々にとってもっと役立つものになると思っています。
■今後の展望
—最後に、2030年の「世界一のクリスマスアドベント」実現に向けた意気込みをお聞かせください。
2013年にクリスマスアドベントを始めた時は、多くの人に「冬の夜に誰が外でホットワインを飲むのか」と言われました。しかし、2007年にドイツで見た光景を「福岡でやりたい」と信じてスタートし、皆様に支えられて日本一のクリスマスイベントになることができました。昨年からは東京・上野でも展開しています。
現在は約200店舗ですが、今後は最低でも300店舗へと拡大し、「福岡といえばクリスマス、クリスマスといえば福岡」と言われるような世界一の街を目指してチャレンジしていきます。皆様に感動していただけるよう、データも活用しながら、みんなが誇りに思えるクリスマスアドベントをこれからもつくっていきます。

—本日は、ありがとうございました。客観的なデータ分析による価値の可視化と、数字には表れない「粋」な体験価値の創出。その両輪を回しながら、2030年「世界一のクリスマスアドベント」へと突き進むサエキジャパン様の挑戦を、aiESGはこれからもデータの力で支援してまいります。
■こんなお取り組みをされたい企業様や団体様におすすめの分析です
✓ 商業施設・まちづくり(デベロッパー・エリマネ)
開発や広場、エリアマネジメント活動がもたらす「社会的な価値」を可視化。整備前後の変化やエリア内の回遊ルートを高度に分析し、ESG報告書への掲載や行政協議をスムーズに進めるための強力なエビデンスをご提供します。
✓ 自治体・官公庁の地域振興施策
イベントや地域活性化、関係人口創出施策の効果を客観的に検証。まずは手軽な簡易試算からスタートし、段階的に本格的な評価へ移行できる設計で、関係人口の熱量や地域への帰属意識を数値化し、議会や住民への説明・予算獲得をサポートします。
✓ 鉄道・インフラ事業の価値再定義
「費用便益比(B/C)が1を超えない」という理由で頓挫しかけている意義ある事業を救います。駅や路線周辺の人流データと住民のウェルビーイング(幸福度)をB/Cに接続させ、従来の算定式ではこぼれ落ちていた事業の真の価値を補完評価します。
✓ 自治体・企業が主催するイベントのROI検証
イベントの継続開催や次回の協賛獲得に向けた説得材料をご提供します。単なる来場者数だけでなく、「経済」と「社会」の2つの側面(4つの柱)から効果を測定し、次回に向けた具体的な改善・施策提言までワンストップで伴走します。
✓ 金融機関・インパクトファンドの投資効果説明
地域ファンドなどがもたらす「社会的インパクト(社会への貢献度)」を投資家にロジカルに説明します。九州大学馬奈木研究室の学術的な裏付けに基づいた高精度な試算と、各ファンドの特性に合わせた評価スキームの設計を担います。
サエキジャパン様の事例で用いられた分析手法は、クリスマスアドベントのような大型イベントに限らず、各種地域イベント、商業施設の開発、自治体の観光・まちづくり政策、インフラ整備など、幅広いプロジェクトにおいて高い再現性と応用価値を持っています。
その他にも、国連の報告書作成の代表執筆者など国際的・学術的な長年のESG研究成果を元に、サプライチェーンを全て遡ったESG評価・分析サービスを提供しています。お客様のご要望に応じたテーラーメイド型のご提供も可能です。お気軽にお問い合わせください。
aiESGのサービスはこちら:https://aiesg.co.jp/service/