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AIを活用したESG・ソーシャルインパクト評価サービスを提供する九州大学発のスタートアップ株式会社aiESG(本社:福岡県福岡市、代表取締役:馬奈木 俊介、以下「aiESG」)、明治20年創業、岐阜から世界へ革新的な繊維素材を発信する長谷虎紡績株式会社(本社:岐阜県羽島市、代表取締役:長谷 享治、以下「長谷虎紡績」)、「環境移送技術®」を駆使し、自然の「可視化」と「価値化」を進める株式会社イノカ(本社:東京都文京区、代表取締役:高倉 葉太、以下「イノカ」)の3社は、地域の豊かな自然環境と経済活動が深く結びつき、互いの価値を高め合う「ネイチャーポジティブな地域経済モデル」の構築を目指し、包括的な連携協定を締結いたしました。
本協定に基づき、3社は長谷虎紡績の岐阜県羽島市の平方工場および周辺流域をフィールドとして、産業が自然に与える影響を多角的に解明します。生物学的な分子生物学レベルでの生き物への影響調査・地域自然の定期的なモニタリングと、人々の心理的受容性の数値化・地域住民に対する環境普及啓発活動を組み合わせることで、「主観的な懸念」を「客観的な信頼」へと変換し、科学的根拠に基づいた地域社会との持続可能な合意形成を導く新たな枠組みの構築に着手いたします。

■連携の背景と目的:産業を止めるのではなく、自然を豊かにする力へ
岐阜県は「清流の国」として知られ、豊かな水資源と自然環境は地域の誇りであると同時に、経済の基盤でもあります。1887年に岐阜県羽島市で創業し、本年6月をもって139年目を迎える繊維業の長谷虎紡績は、創業以来一貫して地域との共生を経営の柱として歩んできました。
繊維産業は、人々の衣・住・文化を支える基幹産業であると同時に、原料栽培から紡績・染色・加工に至るバリューチェーン全体が、水資源と流域の生態系に深く支えられてきた産業でもあります。
国が推進する「ネイチャーポジティブ経営」では、自然資本の回復を企業のマテリアリティ(重要課題)として位置づけ、地域の生態系や水資源を豊かにする取り組みが、新たな競争力と価値創造の源泉となります。現代の製造業においても、単なる環境負荷の低減から、産業活動を通じて生態系や水資源を豊かにするモデルへの転換が急務です。
本プロジェクトは、単なる環境対策の枠を超え、「企業が本来取り組むべき課題とは何か、いかにして産業活動が地域の自然を豊かにし、それが地域住民のウェルビーイングや企業のブランド価値向上へとつながるか」という循環の枠組みを、社会に提示するための挑戦です。
■本プロジェクトが構築する「3つの視点」による枠組み
本連携では、現場の知見、生物学的な客観性、社会科学的な信頼性を統合し、多角的な検証を行います。
- 【現場・実装】地域産業の新たな価値定義(長谷虎紡績)
140年にわたり岐阜の雇用と文化を支えてきたモノづくりの現場において、産業と自然が共生する「未来の工場」の在り方を体現し、地域社会との誠実な対話を主導します。 - 【生物科学】流域生態系のポテンシャルの可視化(イノカ)
独自の「環境移送技術®」や環境DNA調査を活用。流域の生物多様性や工場の排水の影響を科学的に把握し、産業活動が地域の生き物の営みを支える資源となり得る可能性を探ります。 - 【社会科学】自然資本がもたらす社会的受容性と価値の数値化(aiESG)
九州大学・馬奈木研究室の知見に基づき、aiESGが地域住民や消費者が自然に対して抱く想いや受容性を数値化。科学的エビデンスが人々の安心感や地域の誇りにどう寄与するかを解明し、意思決定の指標を策定します。
3つの視点を組み合わせることで、『科学的な安全証明(生物学)』が『住民の安心感(社会科学)』にどう繋がるかを現場で実証し、主観的な不安を客観的な信頼へと変換します。これにより、企業と地域が同じ指標に基づいて流域の自然を共に守り育むための共通言語を生み出し、事実に基づいた誠実な対話と持続可能な合意形成を実現します。
■3社が目指す未来:岐阜から世界へ、次世代のものづくりを提案
本プロジェクトは、単なる環境保全活動に留まりません。日本が世界に誇る「自然ベースの解決策(NbS)」を、地域産業の現場から実装する挑戦です。
aiESGは本連携を通じて、産業活動が自然を豊かにするプロセスが、人々の安心感や幸福度(ウェルビーイング)にどのようなプラスの影響を与えるかを学術的に証明します。科学的根拠に基づく「人々の納得感」を数値化することで、企業の誠実な取り組みが市場や社会から正当に評価される新しい経済物差しを構築します。
「地域の自然を豊かにすることが、そこに住む人々の心を豊かにし、ひいては地域経済を強くする」。この「岐阜モデル」を、次世代の持続可能なものづくりの標準として、日本全国、そして世界へと発信してまいります。
■各社代表コメント
株式会社aiESG 代表取締役 馬奈木 俊介
持続可能な社会の実現には、自然環境への客観的な評価と、それを受け入れる人々のウェルビーイング(幸福度)の両立が不可欠です。これまで、産業活動による環境影響は科学的な数値だけで議論されがちでしたが、地域住民の受容性や安心感といった『主観的な価値』を置き去りにしては、真の合意形成は得られません。私たちは九州大学での長年の研究成果に基づき、地域住民の皆様の想いや自然に対する価値観を高度な社会科学的手法で数値化・可視化します。情報の透明性がどのように地域の安心感に繋がるのかを学術的に解明することで、企業の誠実な取り組みが正当に評価される枠組みを構築します。このプロジェクトが生み出すデータは、対外的な説明責任を果たすと同時に、地域と企業の絆を深めるための『対話の羅針盤』となります。日本を代表するネイチャーポジティブの成功事例となるよう、全力を尽くします。
長谷虎紡績株式会社 代表取締役 長谷 享治 氏
1887年の創業以来、私たちは岐阜の豊かな水と自然に育まれ、この地で産業を営んできました。繊維業は環境負荷が高いとされる側面もありますが、私たちは繊維業を諦めるのではなく、自然と共に栄える道があるはずだと本気で信じています。今回の提携で私たちが目指すのは、単なる法令遵守を超えた『誠実な共生』です。長年、繊維業の排水については心理的な懸念を抱かせてきましたが、これを最新の科学によって『生命の営みを支える資源』として再定義し、地域の皆様と新たな信頼を築いていきたいと考えています 。約140年の伝統を持つ私たちの現場が、最先端の科学と出会うことで、岐阜から世界へ『自然資本を豊かにする、次世代のものづくり』のモデルを提示できると確信しています。地域の誇りとなるような未来を、この3社で切り拓いてまいります。
株式会社イノカ 代表取締役 高倉 葉太 氏
私たちは『人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる』ことをミッションに掲げています。今回のプロジェクトでは、私たちのコア技術である『環境移送技術®』を駆使し、陸から直接は見えない流域の生態系の豊かさを可視化します。『水の色』という人間の主観的な不安に対し、そこに生きる魚や微生物がいかに健やかに暮らしているかという生物学的な事実を突き合わせることで、産業排水の新しい価値を証明します。イノカが誇る生き物専門家のネットワーク『イノアクコミュニティ』の知見と現場の熱量を合わせ、単なる調査報告に留まらない、ワクワクするような地域の価値再発見へと繋げていきます。産業活動が生態系をより豊かなものへと導く『ネイチャーポジティブ』な未来は、決して夢物語ではありません。伝統ある長谷虎紡績様、社会のインパクトを測るaiESG様と共に、日本が誇るべき自然と経済の両立モデルを世界へ示していきます。
■Upcoming Schedule
2026年5月より、四季を通じた第1回環境調査および地域ステークホルダーへのヒアリングを開始。2026年8月には全国規模の意識調査を実施し、2027年以降に調査結果の発表および地域還元型イベントの開催を予定しております。
■各社について
aiESG Corporation
aiESG is a start-up company from Kyushu University that aims to realize a sustainable society through product and service level ESG analysis. Based on many years of international and academic ESG research, including work by UN report representatives, the company offers an ESG assessment platform, "aiESG Flow," which traces back the entire supply chain, and other services. We also provide support services on all aspects of ESG.
Click here to visit our corporate website https://aiesg.co.jp/)
長谷虎紡績株式会社
約140年にわたり「人の幸せのためのもの作り」を掲げ、紡績事業とカーペット事業を核に、アパレルから航空宇宙産業まで幅広く展開しています。繊維事業で培った高度な技術を武器に、現在は「素材で世界を変える」をテーマとした次世代のモノづくりを実践。環境配慮型の高機能素材を創出し、地域社会との「共存共栄」を大切にしながら、伝統と革新を融合させたサステナブルな未来を切り拓いています。(企業サイト:https://hasetora.co.jp/)
株式会社イノカ
2019年創業の自然環境の総合的プロフェッショナル集団です。サンゴやマングローブ、海藻などの海洋生物から、ゲンゴロウやメダカなどの淡水生物まで、水圏の生態専門家を中心に、大学教授をはじめとする自然科学の研究者、そして環境ビジネスの専門家が在籍しています。「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる。」というミッションを掲げ、産官学と連携し、共に持続可能な豊かな地球を目指し、自然関連の新規事業創出を行っています。(企業サイト:https://corp.innoqua.jp/)
■Company Profile
Company name: aiESG Inc.
Head Office: NMF Hakata Ekimae Bldg. 2F, 1-15-20 Hakata Ekimae, Hakata-ku, Fukuoka City, Fukuoka
Representative Director : Shunsuke Managi
Chief Executive Officer : Daikichi Seki
Business : ESG analysis business at the product/service level
HP :https://aiesg.co.jp/
Establishment : July 2022
For inquiries regarding this matter, please contact:
Public Relations, aiESG, Inc. e-mail: pr@aiesg.co.jp
