お問い合わせ

TOPICS

  • インフォメーション

AIスタートアップで社会課題の解決を目指す。社会貢献を志す異色のキャリアパス | People of aiESG | CEO – 関大吉

INDEX

最先端AIと確かな研究実績を強みに、ESG分析・評価のスタートアップとしてリードポジションを目指すaiESG。CEOの関大吉さんは、博士号取得後に一般企業での経験を経てaiESG創業に携わり、現在、事業経営と資金調達に奔走しながら、会社の加速成長と株式上場を目指し、社会に新しい価値を提供しています。

若手研究者を率いて事業経営の最前線に立つaiESGのCEO関大吉さんに、キャリアとビジネスにかける思いを語ってもらいました。

関大吉 Profile
京都大学大学院にて物理学の研究で博士号取得後、大手コンサルティング会社の社長直轄AI開発組織AIセンターのデータサイエンティストとして、京都大学や九州大学との産学連携の立ち上げと取り纏め、産学連携戦略の立案と実施を行う。九州大学との連携成果は、同社のAI Powered サービスの一つとして開発をリードし、顧客への実装業務にも従事した。2022年aiESG創業に参画し、Co-Funder/ CEO職。

AIで社会貢献を実現する新ビジネスを、自らの手で生み出してみたい

aiESGは、ESG評価研究の世界最先端をゆく九州大学の馬奈木研究室を母体とし、最先端AI技術と確かな研究実績を駆使してESG評価の社会実装を目指すべく、京都大学出身の同志が集結して2022年に立ち上げたAIスタートアップです。「幸せが連鎖し、しわ寄せのない社会を。」という壮大なビジョンを掲げ、AI技術を用いてESGを実装し、世界を変えることを目指しています。

お金を追いかけても、永遠に満足はしない。だったら、ワクワクする仕事と社会貢献に、人生を賭けてみよう

創業のルーツは、大学院のカリキュラムの一環で訪れたバングラディッシュやミャンマーで目の当たりにした、貧困に生きる人々の暮らしです。 当時、劣悪な環境での労働で死亡事故も起こる中、物質的に恵まれてはいないのに、なぜかイキイキと幸せを願って一生懸命に生きる人々を目の当たりにし、資本主義のあり方や人権への違和感を感じ、自身の生き方や人生について深く考え、これから何をすべきか思い悩むことがありました。

aiESGに参画する舵を切る決断をした起点には、そんな時間の中にあったのかもしれません。 決断の鍵となったのは、「自らの手で生み出してみたい」という思いと、「急成長のポテンシャルとワクワク感」でした。 ただ急成長と利益創出を求めて存在するスタートアップではなく、ESGで実績を出し世の中に貢献するSocial Businessとして確立させる。 この思いは、自らの理念として今までも、これからも、ブレることなく掲げていきたいと思っています。

就活劣等生だった学部時代から博士号取得を経て、現職aiESG CEOに至った背景とは?

―学部時代から、京都大学大学院に入学するまで

学部としては、早稲田大学で物理学を専攻していました。 大学3年生の頃になっても、将来をあまり考えることもなく、漠然と就活を考えていました。 いわゆる就活劣等生と思って焦っていた時期もありましたが、奇跡的に大手証券会社の採用直結型のインターンシップに参加する切符を得る機会を得ました。 その中で、同期ながらにきりっと尖るCritical Thinkingのスキルを持ち合わせている学生、優秀ながらも余裕を持ち合わせたカッコいい社会人の大人を目の当たりにし、圧倒的な自身の力不足を痛感したのを覚えています。 結果、内定には繋がらずで、一時は心が折れたものの、もっと自らを磨き上げ、戦略的に選ばれる人材になる準備をしようと、卒業後に大学院への進学へと舵を切り直しました。

京都大学を選んだのは、学部で専攻していた物理学において、京都大学がトップであったことと、憧れるような優秀な方々が多く所属していたからです。

学術研究を実社会で実装可能な世界にするために

京都大学大学院の初めの頃は、憧れた「優秀ながらも余裕を持ち合わせたカッコいい社会人の大人」になるべく、バリバリ仕事して稼げる就職先に進む準備をしていました。 ですが、前述での途上国での経験や、お金含めあらゆるものも、欲しい時は、手に入れるまでは必死に頑張るけれど、手に入れた瞬間「こんなもんなのか」と思う経験をし、金を稼ぐことを目的に働くことに上限はないんだ。 金を求めて働くことに、永遠に満足いかないんだなと、ふと考えるようになりました。 だったら、博士号を経て、研究者の道をとことん歩んで、教授まで目指してみようかと真剣に考えていたこともありました。

しかし改めて研究者としてのキャリアを自分なりに客観的に分析してみたところ、自分より遥かに優秀でその世界でのトップに君臨するような著名な教授達が、研究者として自らの研究をある程度完成させた後、研究費稼ぎのために、資金調達に奔走している姿を目にし、ここでも違和感を感じてしまいました。 資本主義の世界である限り、研究者の世界でも、研究費を確保するために金稼ぎ(資金調達)にたどり着くしかないのか?という疑問です。

「研究者は研究に没頭し、資金調達はその道のプロが実施する世界が存在しても良いのでは?そんな世界を創って見たら面白いのではないか?」という仮説を自分の中に持ったきっかけでしたね。

このため、卒業後の進路として、一度はビジネスの最前線で仕組みを学びたいという思いが強まり、博士号取得後に大手グローバルコンサルティング会社に入社しました。 優秀な人々が、どんなロジックで何を考え、何をモチベーションに働いているのだろうという好奇心もありました。 入社後、実際、一般企業でビジネスのいろは、お金の稼ぎ方を学び、社長直轄組織で新しいAI開発をリード、時価総額10兆円超の大手上場企業へ納品なども行いました。

そんな矢先、京大時代の仲間から、ビッグデータをAIを駆使して分析し、ESGのブルーオーシャンでスタートアップ立ち上げてみないか?との話が舞い込んできました。

「AIとESG」という、社会貢献性と技術革新性を兼ね備えたフィールドに魅了され、挑戦することに決めました。 aiESGでは、天文学研究で培ったデータ分析スキルや、コンサルティングで培った課題解決能力を最大限活かし、AI技術を通して、人権問題や社会の不平等を解決し、より良い未来を創造することに貢献できるかもしれない、そう強く感じました。 特に決断の鍵となったのは、「急成長のポテンシャル」と「資本主義の中で研究を活かし、実装する世界を築くことへのワクワク感」です。

仲間と共に、馬奈木研究室が蓄積してきた長年の知見やデータ資産と、個々が持ち合わせる技術や経験などを組み合わせることで、企業のESGへの取り組み強化と情報開示の自走をサポートする新しいソリューションを生み出し、ESG分野において社会貢献を実現したいと意欲を燃やしているところです。

aiESGで働く魅力と、今後の目標

2022年の創業以来、aiESGは3期目を迎え、シリーズAで5億円の資金調達を達成(2024年12月)、売上も2-3倍に成長しており、順調に拡大しています。

aiESGの魅力は、社会貢献性と技術革新性のバランスを重視している点です。 AI技術をただ開発するだけでなく、その技術が社会にどう役立つのか、常にethicalな視点を持って取り組んでいます。 また、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっているため、刺激的な毎日を送ることができます。 一言で言うと、「ワクワク感」。こんなにやりがいのある仕事は他にないと思っています。

今後は、社会の公器として、三方よしと言いますか、ステークホルダー全員の目標やウェルビーイング向上を目指して邁進していきます。 ちなみに、CEOである私の目標は、「aiESGを上場させて、社員のキャリアビジョンを叶える」ことです。

aiESGが求める人材は、IQ / EQ のバランスが取れた人

最後に、今aiESGへの就職を少しでも考えてくれている人に向けて、メッセージを送りたいと思います。

研究者とコンサルタントは、ある意味同じ仕事をしていると思います。 それは「課題を見つけ、仮説を立て、膨大なデータを集めて分析し、仮説の正否を結論づける。それを繰り返し、最適な意思決定を行う」というものです。 この意味で、修士号・博士号を取得されている方々は、aiESGにおいて即戦力として活躍できるスキルをすでに持ち合わせている方が多いです。

一方で、現実の世界で意味のある成果を出していくためには、クライアントとのコミュニケーションの中で、彼らの目的やウェルビーイング、いわばどのような世界で仕事をしているのか、本質的な課題は何か?何ができると一番嬉しいのか、といった点を感じ取りながら、密な会話を重ね、信頼関係を築くEQの部分も大切な要素です。 これができないと、クライアントの真のニーズを捉え、最適なソリューションを提供することができない。

この意味で、求める人材は一言でいうと「IQ / EQ のバランスが取れた人」と考えています。

「利他の精神」「三方よし」といったaiESGのPhilosophyに共感しながら、スタートアップという変化の激しい環境に、面白さを感じ、ユーモアとワクワクを感じながら仲間になってくれる方々を、心待ちにしています。

おまけのアピール:「大吉」の由来

「大吉」という珍しい名前を両親から授かりました。 「鏡合わせで、裏表のない人間になって欲しい」という願いが込められているそうです。 思い切った名前をもらった上に、自分で言うのもなんですが、願い通りの人間に育ったかなと思っています。 そのお陰か、aiESGの仲間には、人情深い、熱い人々が集まってきます(密かな自慢)。 僕らの仲間の一員になって、一緒にいい旅しませんか?

インタビュー記事、採用情報はWantedly からもご覧いただけます。
https://www.wantedly.com/companies/company_9232529/post_articles/959410

TALKバナー
社会と企業の理想を叶えるために、aiESGが果たす役割。
CONTACT

ESGに関するお悩みごとがございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

VIEW MORE