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aiESGでアカデミアと産業界の架け橋に | People of aiESG | Analysis and Insights部 ニーナ・ジダノビチ

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最先端AIと確かな研究実績を強みに、ESG分析・評価のスタートアップとしてリードポジションを目指すaiESGには、大学での研究実績に加え、ユニークなバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。昨年入社したNinaさんもその一人。リトアニア出身で、筑波大学の社会学の博士号を取得した彼女が考えるaiESGの魅力、そして面白さとは。

ニーナ・ジダノビチ Profile
筑波大学にて社会科学博士号取得後、日本のAIソリューション企業にて、社会におけるAIの実装や倫理的なAIについて研究を実施。リトアニアに拠点を置くコンサルタント会社でアソシエイトリサーチャーとして、人権や脆弱なグループ、AIに焦点を当てた調査に従事。2024年9月にaiESGに参画後、リサーチャーおよびデータサイエンティストとして従事。つくば市在住。

私のキャリアは一言で言い表すのはとても難しいんです。学術研究に打ち込んだ時期もあり、ダイナミックな民間企業での勤務経験もあります。すべてを通じて、豊かで多様な文化に触れ、そして持続可能な社会のこれからを模索する、様々な要素で彩られているように思います。幼い頃から、日本の文化に強く惹かれ、それが日本、そして現在のaiESGで働くキャリアパスにつながりました。決して平坦な道ではありませんでしたが、自分自身の知的好奇心と、理論と実践を結びつけたいという強い思いで歩み続けた、探求のプロセスだったと感じています。

リトアニアから筑波へ:日本文化との出会い

私と日本のつながりは、昔樺太に住んでいたことのある祖母から伝え聞いた幼少期に遡ります。身近な祖母から聞く話でも、自分が住んでいるリトアニアは全く異なる文化にすっかり魅了され、日本に行って直接この文化に触れたいと、当時から強く感じていました。成長するにつれその思いは強まり、母国リトアニアのビリニュス大学でアジア研究を専攻、最終的には筑波大学で学ぶ機会を得ることになりました。

私の研究者としてのスタートは、日本の文化形成に影響を与えた複雑な歴史的背景に関するもので、言葉や伝統文化を支える社会構造について深く掘り下げました。その後はポストコロニアル理論、グローバル経済や政治的な勢力均衡の変化といった研究テーマを含む、より複雑な現代アジア研究へと領域を拡大しました。過去を理解することだけではなく、現在のアジア地域やその中での日本の今を形作っている力学に焦点を当てることもありました。一時的に台湾での研究活動を行うこともありましたが、やはり日本に戻ることになったのは、すでに日本語での日常生活ができるようになっていたこと、そして欧州とは全く異なる日本の社会構造への強い興味があったと思います。学生、研究者という立場よりも、研究対象であるこの社会の一員になることで、より研究に没頭できると感じたからです。

研究の道を探求:社会におけるアイデンティティへの

筑波大学での研究の日々は、私の知的好奇心を大いに刺激してくれました。研究プログラムを終えたのち、博士号取得のために同大学にそのまま進学、社会的弱者のアイデンティティの多面性に焦点を当てる研究を続けました。詳しく説明すると、社会的に弱い立場に置かれているグループの経験を研究し、ジェンダー、民族、国籍、職業などのアイデンティティが、彼らの現実の生活に与える影響に関する研究です。ナラティブや半構造化インタビューといった定性調査の手法を使い、研究対象となる方々の体験を掘り下げる活動が中心でした。筑波大学の研究方針もとてもユニークで、学生が主体的に、そして責任を持って研究プロジェクトに取り組むことを重視しています。大変ではありましたが、全てが決まっている環境ではないが故に、知的探求を突き詰める研究につながりました。集大成である博士論文「二ューヨークの日本人アーティスト:創造における作品とアイデンティティ」は、特に移住とクリエイティビティの文脈におけるアイデンティティに、社会文化的な背景がどのような影響を及ぼすかに関するもので、今の関心分野にもつながっています。

産業会への架け橋:実社会で研究の応用を

研究活動に没頭をする中で、徐々に自分の研究を実社会の問題の解決に役立てたいという思いが高まってきました。理論と実践を結ぶ架け橋、つまり、研究するだけではなく、知識を応用して、その対象に真の変化をもたらしたいと強く感じました。その思いが実現できる場所として、aiESGに出会いました。aiESGでは、学術的なバックグラウンドを実際のデータ分析に活用し、クライアント企業に対し、様々なESG(環境、社会、ガバナンス)の主要問題についてコンサルティング提案を行う業務を担当しています。複雑なデータを分析し、クライアントの企業活動が環境・社会へどのような影響を与えるのかを理解するのを助け、進化し続けるサステナビリティの枠組みや規制に関する調査、研究をしています。

さらに、aiESG自身のサステナビリティレポート作成にも、推進役として直接携わっています。私の学術的な関心と、より持続可能な未来に貢献したいという意欲を満たす環境がここにはあります。

学術研究とグローバル社会への実装が出会うユニークな場所

aiESGは、アカデミック領域での切磋琢磨に、グローバルでダイナミックな環境が取り入れられたユニークな環境であると感じています。社内はとてもオープンで協力を得やすく、共通の目標のために自由で活発な意見交換が日常的にされています。多様なバックグラウンドに加え、大学での研究実績を持つ社員が多く、知的好奇心を刺激する雰囲気があります。各自が持ち寄った専門領域を組み合わせることで、ESG分析・評価コンサルティングの課題に取り組む上で欠かせない多角的なアプローチが自然とできています。また、メンバー一人ひとりが主体的に、責任を持って取り組むことを基本としており、一般的な日本の組織にはないものであると感じています。この各自の仕事上の責任の重さは、研究室で自分の研究プロジェクトに向かっていた時のことの延長線上にあるように思います。

サステナビリティ分野をリードするチーム一員として

学術からESGコンサルティングの最前線へとつながってきた私のキャリアパスは、知識を実践行動に移してきた結果でもあり、新しい考えを実践することで理論とのギャップを埋めてきた道のりでした。aiESGでは、コンサルティングサービスの拡大のために、一次データを活用した分析手法の開発を進め、最終的にはクライアントが野心的なサステナビリティ目標を達成できるよう支援していきたいと考えています。また、サステナビリティ分野をリードするチームの一員として、aiESGの成長にも貢献していきたいと思います。

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